「老後の生活資金を確保したいけれど、住み慣れた我が家を離れたくない」「将来に備えて自宅を整理(終活)したいが、すぐに引っ越すのは難しい」――このようなシニア世代の切実な悩みを解決する選択肢として、今「リースバック(ハウス・リースバック)」が大きな注目を集めています。
本記事では、リースバックの基本的な仕組みやメリット・デメリット、そして後悔しないための終活における活用法を専門視点から分かりやすく解説します。
〇リースバックとは?仕組みとリバースモーゲージとの違い
リースバックとは、「所有している自宅を専門の不動産会社等に売却し、売却後は賃貸借契約を結ぶことで、そのまま家賃を払いながら同じ家に住み続ける」仕組みのことです。
まとまった売却資金を一括で受け取れる一方で、引っ越し費用や新しい環境に慣れるストレスがなく、周囲に自宅を売却したことを知られにくいという特徴があります。
【リバースモーゲージとの違い】
よく混同される仕組みに「リバースモーゲージ」がありますが、これは自宅を担保にした「融資(借金)」です。
リースバックは「売却(資産の現金化)」であるため、住宅ローンの残債がある場合や、融資の年齢制限・収入審査に通りにくいシニア層でも利用しやすいという違いがあります。
〇終活でリースバックを活用する3つのメリット
シニア層が終活の一環としてリースバックを選ぶのには、主に以下の3つの理由があります。
☆まとまった老後資金の確保
売却代金は一括で支払われるため、老後の生活費や医療費、老人ホームへの入居一時金などに充てることができます。
☆相続トラブルの未然防止(資産の流動化)
不動産は現金と違い、均等に分けるのが難しいため相続時に揉める原因になります。
事前に現金化しておくことで、遺産分割がスムーズになります。
☆維持管理コスト・負担の軽減
所有権が買主に移るため、毎年の固定資産税や都市計画税の支払いがなくなります。
また、建物の大きな修繕費用の負担から解放されるケースもあります。
〇事前に知っておくべきリースバックの注意点とデメリット
メリットの多いリースバックですが、利用後に「こんなはずではなかった」と失敗しないために、以下の注意点を理解しておくことが不可欠です。
☆売却価格が相場より低くなる傾向
通常の不動産売却に比べ、リースバックでの買取価格は市場相場の7割〜8割程度になることが一般的です。
☆毎月の家賃(リース料)が発生する
売却後は「家賃」が発生します。長く住み続けると、支払った家賃の総額が売却代金を上回ってしまうリスクがあるため、収支シミュレーションが極めて重要です。
☆賃貸契約の期間確認(定期借家契約の有無)
契約が「定期借家契約」の場合、期間満了時に更新ができず、退去を迫られるケースがあります。
長く住みたい場合は「普通賃貸借契約」での締結が可能か確認が必要です。
〇失敗しない終活・最適な住まい選びのために
リースバックは、老後資金の確保と住環境の維持を両立できる有効な手段です。
しかし、「現在の自宅の価値」「毎月の家賃負担」「将来的な老人ホーム等への転居時期」などを総合的に考慮しなければ、かえって生活を圧迫する原因にもなりかねません。
特に不動産会社に直接相談すると、売却を急がされたり、不利な家賃設定をされたりする「リースバックの罠」に陥るリスクもあります。
そのため、まずは不動産売却ありきではなく、「シニアライフ全体のマネープラン」を見据えた中立的なアドバイスを受けることが推奨されます。
〇北陸での終活・老後資金の相談は「終活サポートオフィスつくしの」へ
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